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2006年08月28日
現任役員の任期の計算方法
Q: 弊社は設立後5年目の株式会社ですが、今年役員の任期が満了となるので、役員の任期を10年に伸長しようと思っています。任期伸長の株主総会決議後は任期の計算方法はどうなるのでしょうか?
A: 新会社法では、一定の条件の下、株式会社の役員の任期が最長10年まで伸ばせるようになりました。
今年役員の任期が満了する中小株式会社では、新役員選任と同時に、任期を10年に延ばす会社も多くあると思います(譲渡制限のある会社のみできます)。
基本的には今年の株主総会で、期間10年の任期で就任した役員は、平成28年の定時株主総会までの任期となり、それまでは役員の改選、それに伴う変更登記は不要となります。
ただし、現在任期中の役員がいる場合には少し計算方法が変わってきます。
たとえば、来年任期が満了する役員がいる場合には、今年の株主総会で(任期途中で)定款変更をし、任期を10年に伸長したら、当該役員の任期は就任した日から10年間になります。
これは、現任役員にも例外なく変更後の任期が適用されるからです。
たとえば、平成17年6月に就任した取締役Aの場合で考えてみましょう。
定款変更をしないと、平成19年6月に任期満了退任となります(取締役の任期は、多くは2年です)。
それを今年(平成18年)の株主総会で、定款変更をし任期を10年に変更すると、取締役Aは平成27年6月まで任期が伸びることになります。
取締役Aの場合、今年の定款変更時点での変更後の任期が適用になり、最初から10年の任期だったのと同じ扱いになるのです。
投稿者: 日時: 2006年08月28日 09:16 | パーマリンク | ▲このページの上へ
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