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HOME >> 成年後見の相談 >> 68.複数の成年後見人が選任された事例

2006年08月29日

68.複数の成年後見人が選任された事例


Q:  複数の成年後見人が選任された事例を教えてください。



A:  次のような事例があります。
 複数の成年後見人が選任された事例
ア  本人の状況:重度の認知症の症状 
イ  申立人:長男
ウ  成年後見人:申立人と本人の二女
エ  概要
 本人は夫を亡くした後,一人暮らしをしてきましたが,約10年前から徐々に認知症の症状が現れ,3か月前から入院しています。最近では見舞いに訪れた申立人を亡夫と間違えるほど症状は重くなる一方です。本人の入院費用の支払に充(あ)てるため,本人の預貯金を払い戻す必要があり,後見開始の審判が申し立てられました。
 家庭裁判所の審理の結果,本人について後見が開始されました。そして,近隣に住んでいる長男と二女が,本人が入院する前に共同して身のまわりの世話を行っていたことから,長男と二女が成年後見人に選任され,特に事務分担は定められませんでした。

ア  本人の状況:くも膜下出血による植物状態 
イ  申立人:妻
ウ  成年後見人:申立人と弁護士
エ  概要(
 2年前に本人はくも膜下出血で倒れ意識が戻りません。妻は病弱ながら夫の治療費の支払いや身のまわりのことを何とかこなしていました。しかし,本人の父が亡くなり,遺産分割協議の必要が生じたため,後見開始の審判を申し立てました。
 家庭裁判所の審理の結果,本人について後見が開始されました。そして,妻は,子どもと離れて暮らしており,親族にも頼る者がいないため,遺産分割協議や夫の財産管理を一人で行うことに不安があったことから,妻と弁護士が成年後見人に選任され,妻が夫の身上監護に関する事務を担当し,弁護士が遺産分割協議や財産管理に関する事務を担当することになりました。

(注)最高裁判所「成年後見関係事件の概況」から


法務省「成年後見登記制度Q&A」より


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投稿者: 日時: 2006年08月29日 11:45 | パーマリンク |   ▲このページの上へ
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