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2006年08月28日
57.資本を減少して赤字を解消する具体的方法
Q: 資本を減少して赤字を解消するには、具体的にはどのような方法で行えばいいのでしょうか?
A: 会社の資本を減少して赤字を解消するには、次の手順で手続きを行います。
1.まず、株主総会を開催して、資本減少決議をします。
この決議は、原則、特別決議が必要となりますが、定時総会決議で欠損金の範囲内の減少の場合には普通決議ですることができます。
2.次に、官報(国の広報誌)に、「資本減少に異議があれば一定の期間内に会社に対して申し出てください」という内容の公告をします。
この期間は1ヶ月以上必要です。
3.更に、会社債権者(金融機関や取引先)がいれば、上記公告と同じような内容の催告書を送ります。この公告及び催告期間に債権者から異議が出なければ、それで手続きは終了です。
その後は必要書類を準備して、法務局に登記申請すれば全ての手続き終了となります。
ただし、手続きをする上で注意点があります。
上記手続きをする条件として、減資公告をする前、または同時に会社の決算書類を公告又はホームページに掲載しておかないと手続きを進めることができません。
これは株式会社は、すべての会社が決算公告の義務があるからです。(特例有限会社は除く)
知らなかった?、全然していない・・・・、多分上場企業を除いて、ほとんどの会社は決算公告などしていないのではないかと思います。
ご心配は要りません。ちゃんと方法はありますから。
その方法とは、減資公告と同時に決算書類を公告してしまうのです。
これで資本減少手続きも問題なく進めることが出来ます。
以上をクリアしても、銀行や取引先に通知したくないという方もいらっしゃるでしょう。
これも大丈夫です!!ちゃんと通知しなくてもできる方法があるのです。
この資本減少手続きでは、もちろん会社の現金は一切動かす必要はありません。計算書類(BS等)の数字を動かすだけで資本を減少することができます。
もちろん100%合法な手続きです。
ただし、公告費用や登記費用の実費だけは勿論かかります
。
投稿者: 日時: 2006年08月28日 23:48 | パーマリンク | ▲このページの上へ
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