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2006年11月07日

256.印鑑の基礎知識⑥会社の印鑑

会社の印鑑


職業が多様化・細分化されてきている今日、小規模経営、あるいは個人企業などの設立がますます増えています。将来を視点に入れたとき、会社における印鑑の知識を身につけておくのも決して無駄ではないでしょう。


●会社の実印-代表者印
会社の代表者が本店所在地の法務局に届け出た印鑑のことを代表者印といい、いわば会社の実印に当たる重要なものです。法務局ではその印鑑について印鑑証明書を発行してくれます。代表者印は登記申請など、重要な契約締結に使われ、印鑑証明書を添付すれば、会社の代表者が取引を行ったという重要な証拠になります。代表者印は、一辺が10mm以上30mm以内の正方形に収まるものでなければなりません。丸い形のものが多いので丸印とも呼ばれ、ふつう「○○株式会社代表取締役之印」と刻まれています。個人の実印は一人一個しか持てませんが、会社の実印である代表者印は代表取締役が二人以上いれば、各人が持てます。


●社印
社印は四角い形が多いので角印とも呼ばれ、直径20mm~30mmくらいで「○○株式会社之印」などと彫られています。社印は請求書、領収書などの文書に対して押印される場合が多く、見事な出来のものもありますが、会社の認印の一つにすぎません。


●銀行印
企業や個人事業主が銀行に届け出た印鑑のことであり、手形や小切手を振り出すときなどに使います。会社の金銭を直接動かす印鑑ですから、考えようによっては代表者印以上に重要であり、保管には厳重な注意が必要です。


●役職者印
会社によっては、「○○部長」「△△課長」といった役職名入りの印鑑を使うことがあります。これは、主に外部への注文書や、社内決済などの押印に用いられます。本来はこうしたことは個人の印鑑でも用が足りるのですが、責任の所在を明らかにさせるという狙いから役職者印が使われているようです。


●副印とは?
取引の契約など、代表者印と同じような用途に使われている会社の印鑑の一つに、副印があります。形も代表者印そっくりですが、副印は法務局に登録された会社の実印ではありません。会社の支社・支店に置かれているケースが多く、長年の商慣習として、実際の取引に多く用いられています。

日本司法書士会連合会 相談ガイド「印鑑の知識」より

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投稿者: 日時: 2006年11月07日 15:02 | パーマリンク |   ▲このページの上へ
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