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2006年08月29日

93.利息制限法改正の影響


Q:  私はノンバンクで借り入れがあります。世の中はグレーゾーン金利廃止の方向で進んでいるようですが、金利が下がる以外で、私にも何か影響は出てきますか?



A:  平成18年8月現在で、利息制限法と出資法を一本化する改正により、グレーゾーン金利は廃止の方向で進んでいるようです。

 利息制限法や出資法が改正され、上限利息が下がれば、債務者の金利負担も確実に減り、返済金額は少なくなります。破産者や多重債務者の人数も将来的には確実に減るでしょう。

現在借り入れがある方は、その方の年収等にもよりますが、多少なりとも影響あることは予想されます。

たとえば、先般こんな電話相談がありました。

大手金融会社から借り入れをしているというAさんからの相談です。
自営業者の方で、借入金は事業資金に使っているようですが、個人名で借り入れしているとのことでした。

Aさん 「実は今借りている金融会社のカードローンで、使える融資枠はかなり残っているんですが、突
     然返済のみになってしまい、追加融資を受けることが出来なく なってしまいました。何とかなら
     ないのでしょうか?」

私   「それは最近の金融業界の動向により、金融機関の融資の審査基準が厳しくなり、今以上の融
     資は出来なくなったということではないでしょうか」

Aさん 「それでもどうしてもお金が必要なんです。何とか方法はないでしょうか。」

私   「利息制限法や出資法の改正もほぼ確実になって、金融庁の行政指導も厳しく、融資できる基
     準もかなり厳しくなっているようなので、残念ですが今後はそのようなところがどんどん増えて
     行くのではないでしょうか。現状では金融会社に説明を求める以外に方法はないかもしれませ
     ん。」

私   「でもこれだけは注意してください。お金に困っても絶対に怪しいところやあまり質の良くない金
     融会社からは借りないでくださいね!どうしても返済に困ったら私のところに法律相談に来てく
     ださい。」

Aさん 「実は資金繰りに困ってしまい、すでに○○○から借りてしまいました・・・・・」

 ○○○・・・・・、聞いたこともない名前です。

私   「○○○には出来る限り早く元金を返して、手を切ってください!」


 その後、しばらく相談を受けた後、Aさんは取り引きしていた金融会社に再度相談に行くといって℡は切れました。

 金利が下がると、その分当然貸し出しの際の審査基準は厳しくなり、融資できる上限額もかなり下がるでしょう。(通常、金利の決定には貸し出しリスクが大きく影響してきます。これは銀行も同じ)

 そうなると、貸す側としてはリスクが増えますので、当然融資できる人の範囲は狭くなってきます。

Aさんのように、現在取引中の人でも、リスクの度合いに応じて融資額が減額される人も、今後は数多く出てくるのではないでしょうか。

大手金融機関の1社で融資が受けられない人は、他の大手金融機関でも借りられない可能性も高くなります。

自民党の金融調査会と貸金業制度小委員会の改正審議の中でも、「借りられなくなった人がヤミ金融に行ってしまい、ヤミ金融がはびこる」という意見も多数出ていると聞きます。

今後の動向にもよりますが、上限利率の改正と同時に、現在借り入れがある債務者のケアも同時に考えないと、世の中はもしかしたら大混乱してしまうかもしれません。

司法書士 大竹弘幸



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投稿者: 日時: 2006年08月29日 18:55 | パーマリンク |   ▲このページの上へ
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